我が家のサツマイモ

私が小さい頃、実家は農家を営んでおり、秋になると畑から大量のサツマイモを掘り起こしていました。
母が蒸かしてくれたサツマイモにマヨネーズをつけて食べるのが、子供の頃の私のおやつでした。

私の住んでいた地域は農地が広がり、サツマイモ栽培の盛んな地域なのですが、稀に石焼芋屋さんの車が近くを通りかかることがありました。
こんな所に芋を売りに来るなんて、今考えると可笑しな話ですが、私は実家でサツマイモを栽培しているにも関わらず、物珍しさもあって父にねだって買ってもらったことがありました。
その焼芋は、母が蒸かしてくれた芋とは違い、中身がオレンジ色でとても甘く感じました。

畑で取れたサツマイモの一部は、実家の物置に保存してありました。
ある日、私と友達は落ち葉と枯れ枝を拾い集めて、焼き芋をしてみることにしました。
サツマイモをアルミホイルで包み、枯れ葉の山の中に入れ、マッチで火をつけました。

僕らは他の遊びをしながら、たまに枯れ枝を足して火加減を調節し、芋が焼けるのを待ちました。
数時間して灰の中から芋を取り出すと、アルミホイルの表面は真っ黒焦げです。
その包みを外して芋を取り出し、半分に割ってみると、中身は濃厚なオレンジ色をしています。
ひと口かじると、あの時父に買って貰った石焼芋屋さんのサツマイモと同じ味がしました。

実家で干し芋を作って出荷するようになると、サツマイモには、玉豊、いずみ、みづき、玉乙女など、様々な品種があることを知りました。
また、干し芋に適したサツマイモの品種があることも教わり、石焼芋屋さんは焼き芋に適したサツマイモを使っていたのだと気付きました。
今では、干し芋は全国生産NO.1を誇る地元茨城県の名産品となりました。

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